2022/6/13新天地での田植えを迎えました!
4月に長門市日置地域に移住された、首藤さんご夫婦が営む「株式会社 維里」では、全圃場自然栽培(農薬・化学肥料不使用)そして自家採種。この二つにこだわりを持って、持続可能な未来の実現のためオーガニックな生産を行っています。
※移住の経緯はこちらから
この日は、長門市に移住されて、初めての田植えとなりました。20年以上遊休農地となっていた田んぼを耕し、石を取り、害獣対策用の策を取り付けと、地域の方々の協力もあり、なんとか今年の田植えの準備が整い、地域の方々が見守る中、令和4年度の「イセヒカリ(※)」が長門の地に植えられました。田植え機に乗るご主人を見守りながら、陽子さんが「今年のお米は、愛媛生まれの長門育ちになるんです。この子たちは、ここですくすく成長してくれる予感がします!」と、とても嬉しそうに話してくれました。お二人が真摯に農業に向き合い、繋いできた種子が、長門市に・・・私は心の中で、「長門市によく来たね!来てくれてありがとう!」と田んぼに向かって叫びました(笑)
※イセヒカリ・・・首藤さんが主に栽培してきた米の品種で、調べてみると長門市に起源があるとのこと・・・首藤さんは導かれるようにして長門の地に・・・
首藤さんのことを応援してくれている地域の方々も、「ずっと耕作放棄地になっていた田んぼに水が入り、田植えの風景を見ることができるなんて・・・こんなに嬉しいことはない」と温かい眼差しで見守り、「首藤さんは地域の後継者だから!」と本当に嬉しそうでした。
「皆さん、『大切なふるさとのため』に尽力してくれているように感じます。その思いを感じると、私たちもここの住人なんだ、どんどんここに溶け込んでいる、そんな感覚になります。受け入れてくれるから安心して溶け込めます」(陽子さん)
株式会社維里ではスマート農業の実践により自然栽培の慣行栽培化を目指しており、この日はハイテクノロジーな田植え機の実証実験を兼ねて田植えが行われました。※詳細はこちらから
「うちは除草剤を使わずに、機械を使って除草をするから、真っすぐ植えないと、除草機械がうまく入らない。自動運転で誰でも真っすぐ植えることができれば、後々の作業が楽になるから」(陽子さん)
「ここをきっかけにして、自然栽培の耕作面積日本一になりたい。デカい農機でバリバリ耕したい。そして、オーガニックのものが、慣行の農産物よりも少し高いくらいの価格で、スーパーで買えるような状態をつくる。それが僕の夢です」(元嘉さん)
長門市で夢の実現に向かって、頑張ってほしいです!微力ながら消費者として応援したいと思います!「オーガニックなまち 長門市」はそう遠い未来ではないのかもしれません。
株式会社「維里」ホームページはこちらから
農業総合情報メディアで首藤さんが紹介されています⇒マイナビ農業