【(ご報告)REPORT:「さんやま会~日本のどこが住めば都かい?~」を開催しました!】
【首都圏開催】9/16(土)@トレジオンポート (3県)3市町合同移住トーーーク!
山口県長門市、山形県遊佐町、山梨県富士河口湖町の3市町で、初共同開催の移住トークイベント「さんやま会」を9月16日に東京都のトレジオンポートで開催しました。
特産品を使ったおいしい料理と、個性豊かなゲストのトークの様子を報告します。
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山形・山梨・山口の3市町(遊佐町・富士河口湖町・長門市)が集まって、環境や暮らしの違いを感じながらまちを知るきっかけをつくる「さんやま会」を9月16日に開催しました。
会場は、東京都赤坂のトレジオンポート。
各地の特産品を楽しみながらできるだけリラックスした雰囲気で、参加者同士も言葉が交わせる環境で進めたいとの思いから、開催場所と決めた東北地方特産品を扱うダイニング&カフェです。
会は「あなたのイメージおしえてビンゴ」というアイスブレイクからスタート。
3つのテーブルに分かれた参加者の皆さんで町のイメージなどを話してもらいながら、想像を膨らませてビンゴ形式での答え合わせをしながらのスタートとなりました。
乾杯&ランチスタート
この日のメニューは
・ゆずきちとモッツァレラのサラダ
(食材:長門市の柑橘ゆずきち/富士河口湖町のモッツアレラチーズ)
・ヒメマスのエスカベッシュ
(食材:富士河口湖町のヒメマス/遊佐町のパプリカ)
・長州鶏のガランティーヌ
(食材:長門市の長州どり)
・さんやま会スペシャル!~鶏とホワイトソースのオムライス~
(食材:長門市の長州どり/遊佐町のお米&パプリカ/富士河口湖町の牛乳&卵)
・和梨のムース
(食材:遊佐町の和梨)
の計5品。各地の特産品をふんだんに使った料理の数々に感動。
日ごろでは見られない組み合わせに、地域をまたいだコラボレーションの醍醐味を味わった気がします。
ランチの間に、各市町からのまちや移住に係る取り組みをご紹介。
遊佐町の「山形県なのに雪はそんなに積もらない!(風が強いから!)」というお話が強烈な印象を放つ中、会の中では富士河口湖町の「水道代が富士山の山麓で水が豊富であるため安い!」という話もあり、それぞれが水道料金の領収書を思い浮かべる和やかな時間となりました。
【ゲストトーク スタート】
ゲストトークでは、山形県遊佐町から中島悠さん(自営業・元地域おこし協力隊)、山梨県富士河口湖町から城崎珠愛瑠さん(古民家宿rootfield宿主)、山口県長門市から國重真弓さん(移住コーディネーター)のお三方にお話をいただきました。
【なぜその地域を選んだの?】
移住イベントでは定常的に「○○地域の△△に惚れました!いいところだから来てください」という話になりがちですが、今回はお三方それぞれに移住やUターンの経緯が違う方にお集まりいただけたので、よりリアルな思いや感覚を大切にするようにしました。
中でも、中島さんの「東京の相談窓口で一番最初に紹介してもらったのが遊佐町で、ここでええやと思った」という言葉は印象的で、城崎さんも「働き方を変えたいと思って仕事が先に決まり場所が富士河口湖町だった」という言葉からも、フットワーク軽く動ける若者的視点と、長門市に思いを馳せて「高校を卒業して一度都会に出たけど、地元に帰るのが自然な選択だった」という國重さんの好対照な言葉は、どちらも現在の移住をとりまくトレンドのように感じました。
【ひとを大切にする姿勢】
しかし、きっかけはそれぞれ違えども、地域に入ってから“ひと”を大切にする姿勢には強い共通点があり、移住者を地域が受け入れるまでに時間がかかった経験談も交えながら「1年かけて、近所にお住いのおじさんがあいさつしてくれるようになったのがうれしくて、泣きそうだった」という城崎さんの言葉にも、絶えず地域の人と向き合い続けてきた強さを感じました。
それとは対照的に、ちゃっかり晩御飯を食べさせてもらえる関係を築く中島さんは「夕食代は頑張れば限りなく0円を目指せるかもしれない」と言いますが、その裏には小学校の絵本の読み聞かせに参加したり、個性的な地域の人の中にも自らが積極的に足を運び、飛び込んだからこそ得られた信頼があるという風に感じました。
このことは、長門市で移住コーディネーターを務める國重さんの「地方はみんなで助け合って、地域のことをみんなで作り上げていく習慣も残っている。そういうことが楽しめる人は地方暮らしが楽しめると思う」という言葉にもつながるものがあり、移住は決して一人の思いだけではなく、受け入れる地域との共生も大切な要素であることを示していると思います。
会ではほかに、仕事の仕方や仕事の時間の長さ、地方で暮らすにはどのくらいのお金があれば生きていけるのかを自らの事例も示しながら赤裸々に語り合う姿には、参加者のみなさんも関心を持って耳を傾けられていました。
【会を振り返って】
自分が、これからどんな風に生きていきたいのか。
何を大切にして、どんな時間を過ごしたいのか。
誰と生きていきたいのか。
このことを今一度見つめながら、数多ある選択肢の中から自分の生きる場所を見つける。
移住はその一つのステップであり、きっかけにすぎません。
けれども、例えば中島さんが数多ある自治体の中から遊佐町を選んだのも偶然ではなく、年に何度も東京でセミナー等のイベントを開催したり積極的な移住施策に取り組んでいる町の姿勢や取り組みが様々な関係者にも浸透し、縁を紡いだのではないかと思います。
そこには「このまちが好き」という思いで動く、多くの人がいることも事実です。
また、多くの移住者を受け入れるコミュニティの存在や、地域の内に入る際のハードルの高さの話などから、従来地域になかった仕事や特徴を持つ人が地域に定着するためには、地域も変化や思いの受け入れに“度量の広い場所”であることも大切な要素であり、今後人口減少が進む地方においてその度量の幅が大きな差となる要因だと感じています。
願わくば、自分たちが暮らすこのまちが、誰かの生きたい生き方や暮らし方とマッチしていきますように。
そのためには、地方暮らしを楽しむ私たち自身の姿勢も大切だと思います。
今回は初開催ゆえに運営も行き届かない部分があったと思いますが、参加された皆さんをはじめトークゲストの皆さん、各市町のスタッフの皆さん、トレジオンスタッフの皆さんのおかげさまで、とても温かな時間が流れる会となりました。
トークゲストと参加者の皆さんからの様々な投げかけややり取りからも、気づきの多い貴重な時間だったと感じています。
本当にありがとうございました。
ぜひまたお会いしたいです!!
【終わりに】
この度は蒸し暑い天気の中、多くの方に会場にお越しいただき本当にありがとうございました。
長門市としても、これからも一人でも多くの方とのご縁を大切に紡ぎながら、移住や関係人口に係る施策を展開していきます。
ぜひ、みなさんにお会いすることができるのを、楽しみにしています。
ゲストトークの様子(約1時間)はこちらからご覧になれます。
お時間のある時に、温かい目でゆっくりとご覧いただけると幸いです。
さんやま会 ゲストトークの様子
⇒ https://youtu.be/zjIfFe-LJj4
さんやま会~日本のどこが住めば都かい?~ 開催概要
詳細はコチラのページをご確認ください。
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/soshiki/3/49015.html
※さんやま会とは
全国の都道府県の中で、頭文字に山がつく3県であることに加え、移住施策に力を入れているという共通点をきっかけに発足しました。各市町と参加者のゆるいグループのようなつながりを意識した会とイベントです。
■日時:令和5年9月16日(土) 12:00~14:30
■場所:
東北 café&dining トレジオンポート
(東京都港区赤坂3丁目12-18 第8荒井ビル2階・MAP)
■参加費:
2,000 円(ランチ・ドリンク代)/人
☞ランチメニューは、『さんやま特製オムライス』
3市町の特産品を使った1日限りの特別メニューです。
■参加市町:
・山形県 遊佐町(ゆざまち)
🔗http://www.yuza-iju.com/
・山梨県 富士河口湖町(ふじかわぐちこまち)
🔗https://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/life/?no=12
・山口県 長門市(ながとし)
🔗https://www.nagatoteiju.com/
■ 3市町の特産品試飲・試食体験も行います(予定)
・シングルモルトジャパニーズウイスキー「YUZA2023」(遊佐町)
・大吟醸「蕨岡延年の舞」(杉勇蕨岡酒造場・遊佐町)
・富士山プレミアム牛乳(JA クレイン 富士豊茂支店・富士河口湖町)
・甲斐の開運(日本酒)(井出醸造店・富士河口湖町)
・クラフトジン「青舞」(Neo Blue Distillery・長門市)
・長門ゆずきちジュース(長門市)
※その他軽食の試食あり
トークゲスト
☆中島 悠さん(遊佐町:自営業・元地域おこし協力隊 写真左)
大阪府から縁もゆかりもなかった遊佐町へ移住。
協力隊を経て現在は空き家を購入&リフォームし、
自転車屋とメンマの製造販売をしている。
☆城崎 珠愛瑠さん(富士河口湖町:古民家宿 rootfield宿主 写真中央)
京都府生まれ鹿児島県奄美大島育ち。
県内企業で3年務めた後、山梨県へ移住。2022年~rootfieldの宿主。
猫と音 楽と服、のんびりした休日が好き。
☆國重 真弓さん(長門市:移住コーディネーター 写真右)
東京→長門市のUターン移住を経験。
接客業-料理人-事務経験を経て現職に。
半農半Xで自給農にも取り組み、今年は仲間とともに米作り挑戦中!
イベントチラシ